今日は、招待券を頂いたので日本伝統工芸展に行ってきました。
僕が香川県漆芸研究所に在所していたときに、研究員だった神垣さんが日本工芸会新人賞を受賞されていました。今年の神垣さんの作品はこれまでの彼女の作風とは違っていて、いろいろ工夫されているんだなと感じました。
研究所時代の友人とも話したのですが、個人的にすごいなと感じたのは磯井正美先生の作品です。工芸展のポスターにも写真が出ていたので、デザインはわかっていました。ですが、思った以上に大きかったのです。かなりご高齢であるにもかかわらず、あんな大きな作品を作っていらっしゃるとは驚きです。肝心の絵柄に関してもまさかこういう方向でくるなんて、とびっくりしました。作品に県章とは。正直最初ポスターで見たときは、作品というよりは土産物っぽいなと感じたのですが、実物はかなりインパクトがありました。ぜひ、実物をご覧いただきたいです。
最近は個人的に、乾漆による造形で魅せる作品が好きなので、増村先生の作品や林さんの朱塗瓶等がよかったです。
香川の作家さんだと中村芳弘さんの作品が深みのあるブルーでとても気に入りました。
上野真樹子さんの沈黒箱「せせらぎ」もシンプルで好きな作品です。
漆工芸だけでなく、他の分野の作品もとても興味深く鑑賞することができました。
入選作品の一覧は下記日本工芸会のHPにて見ることができます。
http://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/honten/64
残念ながら、香川県での展覧会ではすべての作品を見ることはできませんが、日本の伝統工芸品を鑑賞できる機会はそう多くはないので、ぜひ足を運んでみてください。
また、今日はファッションジャーナリストであり、伝統工芸プロジェクト「WAO」「HIRUME」プロデューサーでもある生駒芳子さんの講演会にも参加してきましたので、後日レポートします。